6月勉強会報告「防災訓練」

優心会では年に2回、自然災害や院内事故に備えた訓練を実施しています。今回の勉強会の朝にも能登半島で大きな地震が発生し、南海トラフ地震を想定した訓練を動画視聴形式で行いました。

日本は世界中で発生するマグニチュード6以上の地震のうち、約20%が周辺で起きていることを知り驚きました。例えば、今年の元旦に発生した能登半島地震、2016年の熊本地震、2011年の東日本大震災、2004年の新潟県中越地震など、大きな災害が続いています。

私自身、東日本大震災を経験し、ライフラインが途絶えた際の困難さを身をもって知っています。南海トラフ地震は東日本大震災以上の被害をもたらす可能性があるとのことです。
実際にこのような震災が発生した場合、冷静に高い場所へ避難し、適切な行動を取ることが重要です。そのためには日頃から避難訓練を行うことや、どこで被災するかわからないため、ハザードマップをよく知っておくことも必要です。また、物資の備蓄についてもインフラの状況次第で公的支援が受けられるタイミングが変わるため、自分自身で前もって備蓄することも重要だと感じました。

災害が起きないことが理想ですが、もし診療所で震災に遭遇した場合、一人の人間としての避難行動と、医療従事者として来院されている患者様の安全確保や避難誘導の両方が求められます。適切かつ迅速な対応をするためには、やはり日頃からの意識と訓練の積み重ねが全てだと感じました。今回の視聴で得た情報を心に留め、災害時に備えた行動を心掛けたいと思います。

歯科研修医 宮脇正人・阿部哲也