7月勉強会「補綴医の視点からの口腔機能低下症へのアプローチ」
Web動画研修 講師:相宮 秀俊 先生
日本の少子高齢化は加速しており、合計特殊出生率は1.20と深刻な少子化が進行中です。一方、第一次ベビーブーム世代が後期高齢者となり、若い世代への負担が増しています。
相宮先生は、歯科医療従事者として「自分で自分のことができ、しっかり食べられる元気な高齢者を増やすこと」が重要だと述べています。キーワードは「口腔機能低下症」と「オーラルフレイル」です。2018年の保険改正で歯科の保険診療に導入され、優心会でも多くの口腔機能低下症の患者様に対応しています。
最近の改正で対象年齢が50歳に引き下げられ、早期からの取り組みが重要視されています。外来患者様にもこの概念を啓蒙し、早期の治療提案を行うことが大切です。「口からしっかり物を食べられることが健康寿命の延伸に直結する」ことを念頭に、日々の診療に取り組んでいきたいと思います。
副院長 林 裕之